オムニアムは、2日間で合計6種のトラック種目を行い、順位をそのまま点数にして合計点数の少なさを競う複合種目です。

動画は、2008年の北京オリンピックでの男子ポイントレースの様子です。

5分で分かるルール解説

順序

  • 2日間で、以下の6種目を順番通りに行います。各種目では、それぞれのルールに従います。本大会では、トラックの1周の長さは250mです。
    • フライングラップ
    • ポイントレース
    • エリミネイション
    • インディヴィデュアルパーシュート
    • スクラッチ
    • タイムトライアル

フライングラップ

  • トラックを3.5周し、最後の1周(250m)のタイムを競う種目です。はじめの2.5周で助走をつけて(フライングして)、タイムの測定を始めるため、フライングラップと呼んでいます。

ポイントレース

  • 全員が同時にスタートし、2kmごとの得点地点で与えられているポイントを獲得し、その合計ポイントを競う種目です。
  • スタートは、1周のフライングスタート後、スターターの号砲で正式スタートになります。
  • 男子は30km、女子は20km走ります。
  • 通過順位による得点は、1位5点、2位3点、3位2点、4位1点、5位以下0点です。
  • 周回遅れの走者に追いついた走者には、20点が与えられ、追いつかれた走者には20点減点になります。追いついた後、追いついた走者は最後尾扱いになり、それまでの2位の走者が先頭扱いになります。
  • 合計ポイントが同点の場合はフィニッシュの着順で順位を決めます。

エリミネイション

  • 2周ごとに最後尾選手が除外されていき、いかに最後までレースに残れるかを競う種目です。
  • スタートは、1周のフライングスタート後、スターターの号砲で正式スタートになります。
  • 最後に残る選手が2人になると、残り1周で勝敗を決めます。
  • 除外された順に最下位から順位が決まっていきます。

インディヴィデュアルパーシュート

  • 2名の選手がトラックの正反対の位置からスタートして、4,000m(女子は3,000m)を走行するタイムを競う種目です。
  • 1名はトラックのホームストレッチ(メインスタンド側の直線)のセンターラインから、もう1名はバックストレッチ(反対側の直線)のセンターラインからスタートします。
  • スターティング・マシン(スターティング・ブロック)を使います。
  • スタートの合図は、号砲で行います。
  • スタートした側のセンターラインにフィニッシュした時点のタイムを競います。
  • 相手選手を追抜いても、勝利になります。

スクラッチ

  • 全員が同時にスタートし、男子15km、女子10kmを走るタイムを競う種目です。
  • スタートは、1周のフライングスタート後、スターターの号砲で正式スタートになります。
  • 周回遅れの選手は、トラックを離れなければなりません。
  • 獲得周回とフィニッシュの着順で順位を決めます。

タイムトライアル

  • 2名の選手がトラックの正反対の位置からスタートして、1,000m(女子は500m)を走行するタイムを競う種目です。
  • 1名はトラックのホームストレッチ(メインスタンド側の直線)のセンターラインから、もう1名はバックストレッチ(反対側の直線)のセンターラインからスタートします。
  • スターティング・マシン(スターティング・ブロック)を使います。
  • スタートの合図は、号砲で行います。
  • スタートした側のセンターライン(女子は反対側のセンターライン)にフィニッシュした時点のタイムを競います。

金メダルへの道

  • 予選・準決勝のようなラウンドを分けずに、決勝のみ1つのラウンドを行います。