スプリントは、2人ずつの選手がトラック3周を走る着順を競うトラック種目です。2人の走るタイムを競うのではなく、着順で1着の選手が勝利となります(予選のみタイムを競います)。敗者復活戦という独特のルールもあります。

動画は、2008年の北京オリンピックでの男子スプリントの様子です。

5分で分かるルール解説

予選

  • 走行距離は、トラック3周です。本大会では、トラックの1周の長さは250mです。
  • 1人ずつの選手がタイムトライアルを行い、上位選手が本戦に進みます。
  • フライングスタート(助走してスタート)し、トラック3周を走ります。
  • 最後の200mのタイムを競います。最後の200mがはじまる位置に200m測定ラインが引かれています。この競技形式を「ハロン」と呼ぶこともあります。
  • 最後の200mのタイムのことを「上がりタイム」といいます。

本戦(1回戦~決勝)

  • 2人ずつの選手がトラック3周を走る着順を競います。敗者復活戦や9~12位/5~8位決定戦では、3~4人ずつ競います。
  • 同じスタートラインからスタートします。
  • スタートの合図は、笛で行います。
  • 最初の半周は、インコースからスタートした選手が先行しなければなりません。
  • スプリント(競り合い、ラストスパート)を開始したら、追い抜くとき/抜かれるときは、自分の走行ラインを守らなければいけません。主に、先行選手がインコース(スプリンター・レーン)、追走選手がアウトコースになります。
  • 相手に近づいたり、接触したりして追い抜くような危険な走行は禁止となっています。

金メダルへの道

  • 予選→本戦1回戦(1/16決勝)→2回戦(1/8決勝)→準々決勝(1/4決勝)→準決勝(1/2決勝)→決勝と進んでいきます。
  • 予選では、タイムトライアルを行い、上位18名が本戦に進みます。
  • 本戦1回戦、2回戦は、1本勝負で、先に1勝したほうが勝利となります(1回戦方式)。
  • 1回戦は、2名×9組で行い、勝者9名と敗者9名を決定します。この勝者9名が2回戦に進みます。また、1回戦敗者復活戦を3名×3組で行い、勝者3名も2回戦に進みます。
  • 2回戦は、2名×6組で行い、勝者6名と敗者6名を決定します。この勝者6名が準々決勝に進みます。また、2回戦敗者復活戦を3名×2組で行い、勝者2名も準々決勝に進みます。さらに、9~12位決定戦を2回戦敗者復活戦敗者4名×1組で行います。
  • 準々決勝以降は、3本勝負で、どちらかが2勝するまで行い、2勝したほうが勝利となります(2回戦方式)。
  • 準々決勝は、2名×4組で行い、勝者4名と敗者4名を決定します。この勝者4名が準決勝に進みます。また、5~8位決定戦を準々決勝敗者4名×1組で行います。
  • 準決勝は、2名×2組で行い、勝者2名と敗者2名を決定します。この勝者2名が決勝に進みます。また、3~4位決定戦を準決勝敗者2名×1組で行います。
  • 決勝は、2名×1組で行います。