50mライフル3姿勢は、3つの姿勢の撃ち方(伏射、立射、膝射)でライフルを使い、50m先に固定された標的に向けて、精密射撃を行い、着弾点の精度を競う種目です。男子は120発、女子は60発で競います。

動画は、2008年の北京オリンピックでの女子50mライフル3姿勢の様子です。

5分で分かるルール解説

弾数と制限時間

  • 制限時間は、男子は伏射45分/立射1時間15分/膝射1時間、女子は3姿勢通しで2時間15分です。
  • 本射は、男子は伏射40発/立射40発/膝射40発、女子は伏射20発/立射20発/膝射20発です。
  • 試射は、本射開始前にのみ許されています。弾数は無制限です。試射は点数には含みません。試射も制限時間内に行う必要があります。

標的と得点

  • 射撃位置から50m先に標的があります。
  • 標的には点数が決まっている円が以下のように描かれており、1発の満点は10点です。
10点圏 半径10.4mm
9点圏 半径26.4mm
8点圏 半径42.4mm
7点圏 半径58.4mm
6点圏 半径74.4mm
5点圏 半径90.4mm
4点圏 半径106.4mm
3点圏 半径122.4mm
2点圏 半径138.4mm
1点圏 半径154.4mm
  • 決勝では、小数点以下一桁まで採点し、1発の満点は10.9点になります。

射撃姿勢

  • 伏射(ふくしゃ)は、伏せて銃を構える射撃姿勢です。最も安定した姿勢になります。
  • 立射(りっしゃ)は、立って銃を構える射撃姿勢です。安定しない射撃姿勢で、3つのうちもっとも難しい姿勢になります。
  • 膝射(しっしゃ)は、片足を膝立て、膝の上に腕を置いて構える射撃姿勢です。伏射の次に安定した姿勢になります。

金メダルへの道

  • 予選→決勝と進んでいきます。
  • 予選では、上位8名が決勝に進みます。
  • 決勝では、予選での点数も加えた合計点で、勝敗を決めます。

世界記録/日本記録

50mライフル3姿勢

 記録名前日付
世界men予選:1186Rajmond Debevec(スロベニア)1982/08/29
世界men決勝:1287.9(1186+101.9)Rajmond Debevec(スロベニア)1992/08/29
世界women予選:594Sonja Pfeilschifter(ドイツ)2006/05/28
世界women決勝:698(594+104.0)Sonja Pfeilschifter(ドイツ)2006/05/28
日本men予選:1177山下敏和2009/05/19
日本men決勝:1269.8(1169+100.8)山下敏和2008/09/13
日本women予選:586中村結花2008/08/24
日本women決勝:681.7(581+100.7)古野本真希2008/10/05