50mライフル伏射は、伏射姿勢でライフルを使い、50m先に固定された標的に向けて、精密射撃を行い、着弾点の精度を競う種目です。男子のみが行う種目です。
動画は、2008年の北京オリンピックでの男子50mライフル伏射の様子です。
5分で分かるルール解説
弾数と制限時間
- 制限時間は、1時間15分です。
- 本射は60発で、10発ずつ6つのシリーズに分かれています。
- 試射は、本射開始前にのみ許されています。弾数は無制限です。試射は点数には含みません。試射も制限時間内に行う必要があります。
標的と得点
- 射撃位置から50m先に標的があります。
- 標的には点数が決まっている円が以下のように描かれており、1発の満点は10点です。
10点圏 |
半径10.4mm |
9点圏 |
半径26.4mm |
8点圏 |
半径42.4mm |
7点圏 |
半径58.4mm |
6点圏 |
半径74.4mm |
5点圏 |
半径90.4mm |
4点圏 |
半径106.4mm |
3点圏 |
半径122.4mm |
2点圏 |
半径138.4mm |
1点圏 |
半径154.4mm |
- 決勝では、小数点以下一桁まで採点し、1発の満点は10.9点になります。
射撃姿勢
- 伏せて銃を構える射撃姿勢(伏射;ふくしゃ)で行います。
金メダルへの道
- 予選→決勝と進んでいきます。
- 予選では、上位8名が決勝に進みます。
- 決勝では、予選での点数も加えた合計点で、勝敗を決めます。
世界記録/日本記録
50mライフル伏射
| 記録 | 名前 | 日付 |
世界 | 予選:600(満点) | 多数 | 1989年~ |
世界 | 決勝:704.8(600+104.8) | Christian Klees( ドイツ) | 1996/07/25 |
世界 | 決勝:704.8(599+105.8) | Warren Potent( オーストラリア) | 2008/04/18 |
日本 | 予選:600(満点) | 山下敏和 | 2010/05/08 |
日本 | 決勝:703.8(598+105.8) | 山下敏和 | 2007/11/11 |