3,000m障害は、障害を通過しながら3,000mを走るタイムを競う障害走種目です。

動画は、2008年の北京オリンピックでの男子3,000m障害決勝の様子です。

5分で分かるルール解説

競技エリア

  • 400mトラックには、4つの障害物と1つの水濠がほぼ等間隔に配置されて、合計で障害物を28回と水濠を7回通過します。
  • スタートから約半周には障害はなく、選手が通過した後に障害を配置します。

スタート

  • 「On Your Marks(オン・ユア・マークス;位置について)」「Set(セット;用意)」の後の号砲がスタートの合図になります。「On Your Marks」は、400m以下のレースで使います。
  • 不正スタート(通称:フライング)は各レースで1回しか許されません。2回目以降にフライングをした選手は、たとえその人にとって最初であっても失格となります。

障害

  • 障害物の高さは、男子0.914m、女子0.762mです。
  • 水濠は、障害物(高さは左記と同じ)とその先の水のたまった深さ0.7m、長さ3.660mの堀からなり、堀は障害物に近いところが一番深く、出口に向かって徐々に浅くなっています。
  • 障害物の外側を通ったり、くぐったりすると失格になりますが、障害物に手や足をかけて越えても失格にはなりません。
  • ハードルとは違い障害物は固定されているため、倒すことはできません。

フィニッシュ

  • 選手の胴体がフィニッシュラインに到達したときにフィニッシュになります。
  • 全てのレースで、記録の計測と順位の判定に写真判定システムを使用します。

金メダルへの道

  • 予選→準決勝→決勝と進んでいきます。
  • 1レース8人で行い、各レースの上位3~4名とそれ以外で最も速かった選手数名が次のラウンドに進めます。

世界記録/日本記録

3,000m障害

 記録名前日付
世界men7:53"63サイフ・サイード・シャヒーン(カタール)2004/09/03
世界women8:58"81グルナラ・ガルキナ・サミトワ(ロシア)2008/08/17
日本men8:18"93岩水嘉孝2003/08/23
日本women9:33"93早狩実紀2008/07/20