ハンドボールは、7人ずつの2組がボールを相手のゴールに投げ入れて点数を競う種目です。選手交代が自由にでき、審判に申告せず、プレー中に何度でもできます。

動画は、2008年の北京オリンピックでの女子ハンドボール決勝(ノルウェー対ロシア)の様子です。

5分で分かるルール解説

コート

  • コートの大きさは40m×20m、ゴールの中の大きさは高さ2m×幅3mです。
  • ゴールの横に引いてある線がゴールラインです。味方のゴールラインからボールが出たとき、最後に触った選手が、敵の選手なら味方キーパースロー、味方の選手なら敵のコーナースロー、味方のキーパーならば味方のキーパースローで再開します。
  • ゴールに一番近い半円部分がゴールエリアです。ここには基本的に守備側のゴールキーパーしか入ることができません(足を着かずに空中のプレーであれば構いません)。キーパー以外の守備側選手が入ると、攻撃側のペナルティースロー(7mスロー)になります。攻撃側選手がボールを持って中に入ると、守備側のゴールスローになります。ゴールキーパーはボールを持っていても、この中であれば制限なく歩くことができ、脚を使って相手のシュートを防ぐことができます。

人数と競技時間

  • 1チームの人数は、コートプレーヤー6人とゴールキーパー1人の計7人です。
  • 選手交代は自由にできます。審判に申告する必要はなく、インプレー中に何度でも交代できます。
  • ただし、コート上に8人以上に選手が入るなどの不正交代があったときは、2分間の退場となります。
  • 前後半30分、休憩時間は10分です。

ボールの移動

  • ボールはパスとドリブルでつなぎます。
  • ボールを持って3歩まで歩くことができます。
  • 空中でボールをつかんだ場合は、地面に着いたときを0歩として数えます。両足で着地した場合は、着地後に踏み出した足が1歩目になります。ボールを持った選手が行った場合はステップを行った数を(バスケットボールにおけるピボットステップも)そのまま歩数として数えます。
  • ボールを3秒以上保持すると反則になります。

罰則

  • 警告(イエローカード):危険な反則や、スポーツマンシップに反する行為と審判が判断した場合。
  • 退場:退場に相当するプレー、もしくは警告を2回受けた場合。退場となった選手は2分後に再出場できます。警告がチームで累積3枚を超えると、その選手が初めての警告に相当するプレーであっても退場となります。
  • 失格(レッドカード):3回目の退場を受けた場合。失格処分を受けた選手はその試合は再出場できなくなります。2分後に、失格した選手とは別の選手を復帰させることができます。

金メダルへの道

  • 予選→準々決勝→準決勝→決勝と進んでいきます。
  • 予選では、全12チームが6チームずつのA,B組に分かれ、各組で総当たり戦を行います。上位4チームが準々決勝に進みます。
  • 準々決勝からはトーナメント戦になり、勝者が準決勝、決勝へと進みます。