ダブルトラップは、ショットガン(散弾銃)を使い、地下の投射装置から2枚同時に空中に射出された標的となるのクレーに向けて、射撃を行い、クレーを撃ち壊した数を競う種目です。男子のみが行う種目です。射撃する場所が一直線に並んでおり、順に移動しながら射撃します。

動画は、2008年の北京オリンピックでの男子ダブルトラップの様子です。

5分で分かるルール解説

競技エリア

  • 5つの射台(射手が撃つ場所)が横一直線に配置されています。それぞれ左から、1番射台、2番射台、、、5番射台となっています。
  • 射台の前方15mの地下には、トラップピット(クレー投射装置が置かれている箱)があります。
  • トラップピットには、射台1つにつき投射装置が3台ずつ、合計15台の投射装置が置かれています。ダブルトラップでは、中央の3番射台前方の投射装置3台のみを使います。
  • クレー投射装置は、クレーを2枚同時に遠方に向けて投射します。クレーが射手から離れていく「追い矢」のクレーを撃つことになります。
  • クレーの方向は、3種類(左と中央、右と左、右と中央)あり、1ラウンド通して変わりません。高さも一定です。

弾数

  • 射手は、1番射台、2番射台、、、5番射台へと順に移動しながら1ラウンドにつき25枚(5周×5台×1枚)のクレーを射撃します。
  • 予選3ラウンド、決勝1ラウンドで競います。
  • 射手は射台に入ったら、コール(掛け声)を行います。コールに機械が反応して、クレーを投射します。
  • クレーは1つの射台につき、2枚投射されます。

得点

  • 射手は、2枚のクレーを2発で撃ち壊さなければなりません。クレーを撃つ順番は決まっていません。
  • 命中すればクレー1枚について1点獲得となります。
  • クレーの破砕(割れた欠片)が確認できれば命中(あたり)、そうでなければ失中(はずれ)と判断します。

同点決勝戦

  • 1位が同点で複数いる場合は、失中を出した段階で退場となっていくシュートオフというルールで勝敗を競います。

射撃の順番

  • 競技エリアには、1ラウンドで6人の選手が入ります。(ここでは、Aさん、Bさん、、、Fさん、と呼ぶことにします)
  • Aさん、Bさん、、、Eさんは、それぞれ1番射台、2番射台、、、5番射台に入ります。Fさんは、1番射台の後ろで待機します。
  • まず、1番射台のAさんが撃ちます。撃ち終ったら、Aさんは2番射台の後ろで待機します。空いた1番射台にはFさんが入ります。
  • 続いて、2番射台のBさんが撃ちます。撃ち終ったら、Bさんは3番射台の後ろで待機します。空いた2番射台にはAさんが入ります。
  • こうして、5番射台のEさんまで続けます。Eさんは撃ち終ったあと、1番射台の後ろまで移動して待機します。
  • これを全員が終わるまで繰り返します。

金メダルへの道

  • 予選→決勝と進んでいきます。
  • 予選では、上位6名が決勝に進みます。
  • 決勝では、予選での点数も加えた合計点で、勝敗を決めます。

世界記録/日本記録

ダブルトラップ

 記録名前日付
世界men予選:148Vitaly Fokeev(ロシア)2011/03/03
世界men決勝:196(147+49)Hu Binyuan(中国)2009/06/10